東京に移り住んできて4年目を迎える。
「東京に行くからには勝って来てね」と送り出してくれた田舎の友達。
何に勝たなくてはいけないのか
分からないけれど確かに何かと戦っている。
ただやっぱり何と戦っているのかはよく分からないので疲れる。
勝ったのかどうかも分からないし、どうなったら負けなのかも分からない。
色んな誘惑、選択、決断に迫られて
そのたび何かを選びながら
でもそれは同時に
何かを捨てているのだと思う。
選べなかった方を捨てているのだ。
捨てるのは怖い。
もしかしたら選ばなかった方のお誘いを受けていれば
人生は変わっていたかもしれない。
勝っていたのかもしれない。
だったら今は負けているのか。 どうなんだ。
とか、そんなことを思いながら
東京に住むのは面白くない。
と思うので
そんな想いを脚本にしてみようと思います。
東京に上京してきた田舎のある人と
東京にしか住んだことのない田舎のない人と
すべての人に届けたい、ちょっとひねくれた優しい作品です。
2009年5月
登米裕一
2009年05月17日
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